こんにちは。
今日は農業初心者の私が水耕栽培の可能性について書きたいと思います。
結論から言うと可能性があるのは三つの理由。
①土地の疲弊、農薬、土壌汚染、空気汚染など従来の農業は栄養分、安全性の面から見て限界がある。
②スマート農業、水耕栽培の台頭で不確実性の高い要素が減少している(リスク回避できる)。
③2050年頃に起きる世界的な食糧危機。
ここでは①について述べたいと思います。
何かを食べる上でポイントって、おいしいか、体に悪いものは入ってないか、体に良いものが入っているか、の三つに分かれると思うんです。
(後者二つを分けるのが大事)
私の地元はド田舎で親戚も近所も農家が多いんですが、知り合いの農家さんが言っていたのは今の野菜ってとても甘くて食べやすい。
人参なんて昔は臭かったけど、今の人参は匂いはしないし齧ったら甘い。
おいしさは昔と比べて◎なんですね。
じゃあ次に②体に悪いものが入っていないかという問題。
これはかなり疑問符が浮かびます。
まず農薬。
農薬は紛れもない劇薬で、1962年レイチェル・カーソン著「沈黙の春」で農薬利用による環境問題が初めて明るみになりました。
現在残留農薬は厳しい基準が設けられていますが、普段食べている野菜から農薬を体内に入れている可能性はないとは言えません。
ちなみに無農薬野菜は安全かと言われるとそういう訳ではなく、自分の畑は使っていなくても近くの畑から農薬が風で飛んでくることも多いので完全な無農薬野菜というものは実質不可能なんだとか。
さらに最近出てきたテーマがF1種の問題。
F1種というのはハイブリッド種とも言われ、品種改良しておいしく作れるというメリットもあるのですが、問題はこのF1種は雄性不稔(動物で言えば雄の無精子病)の性質を持っていること。
さらに言えばこの無精子病の原因はミトコンドリアの遺伝子異常ということです。
今出回っている種の多くはF1種です。
私たちは異常なタンパク質を持つ野菜を体内に取り入れており、それがどれほど危険なことか真偽は定かではありません。
ただ近年ミツバチの激減は、ミツバチの精子の数が減り生殖能力が低くなったことが原因とも言われていますが、F1種の花の蜜を運んでいることが関係しているかもしれないと聞くと、ゾッとしてしまいますね……。
他にも土壌汚染、空気汚染を考えると、野菜が晒されている環境は辛いものなのです。
最後に③体に良いものが入っているか。
昔は野菜には旬がありましたが、今は製法が発達して年中同じ野菜を作ることが出来ます。
それはとっても良いことなのですが、土壌は疲弊して、土地が痩せてしまっている。
野菜の栄養価は1950年と2010年で比べて5分の1にまで減少している、というデータもあります。(参照:日本食品標準成分表)
あるメーカーの方はどんなに冷蔵庫のチルド室の機能を高くしても野菜がもたないと言っていました。
野菜=栄養価が高いという方程式すら疑問符が浮かぶんですね。
じゃあ水耕栽培がどうなのかと言うと、
無菌状態で作れるので農薬を使う必要もなく、土を使わないので土壌汚染、空気汚染に晒される心配もない。
また栄養素をしっかり混ぜた肥料でつくるので安定した栄養価を持つ野菜を作れる。
水耕栽培って栄養ないんでしょ?と聞く方が多いんですが、実際は逆なのです。
実際多くのデータが出回っており、どの主張を信じるかは人それぞれですが、私が思うに自分で情報を取りに行って、納得して野菜を食べれるというのが一番大事かと思います。